砂がつまった口
舌はボール紙の嘘
海辺の犬に宛て
私は手紙を書く
砂がつまった口
ブラウスの中に小さすぎる心
テーブルの下の部屋で
私は笑う
イタリアみたいなブーツが欲しい
悪びれた風の革のジャケットが欲しい
日曜ごとに逃げ出して戻りたい
私だけの幕が欲しい
それとピアノと
砂のつまった口
冴えない小麦色の肌
海辺の人々に
私は微笑む
砂のつまった口
白けた光の中で
汚れた冷たいシーツの中で
私は笑う
天使の羽みたいな肌が欲しい
袖より長い目と髪が欲しい
日曜ごとに逃げ出して戻りたい
私だけの幕が欲しい
それにピアノと
砂のつまった口
舌はボール紙の嘘
海辺の犬に宛て
私は手紙を書く
砂のつまった口
白けた光の中
汚れた冷たいシーツの中
私は笑う
(詩の中では笑っているんだけど...ホントは両親が離婚して寄宿舎に入れられ、飼いたかった野良犬も海辺に捨て去るしかなく泣いている少女の詩)
子供を愛する気持ちがあれば...
子供を悲しませることなんて起こらないのに...
あなたは、あなたのまわりにいる人たちを愛せていますか?
コメントする